【石田ニコルさん】スペシャル インタビュー


俳優・モデルとしてご活躍の石田ニコルさんに、香りとの出会いやル クヴォンについて、「日本フェムテック協会認定資格2級」「メディカルアロマインストラクター」二つの資格取得にかけた想いや今後のビジョンについてお話しを伺いました。



香りのルーツとル クヴォンについて


―学生時代からモデルとして活躍をされていた石田さん。美容やフレグランスにはいつ頃から興味を持たれていたのでしょうか?また、ご自身のルーツと呼べる香りとの出会いがあれば教えてください。

小さい頃から母に「眉毛はいじるな」と言われていて、20歳を超えてはじめてビューラーを手にしたくらい美容に関しては遅咲きでした。芸能の仕事を始めてからメイクさんの技を見て勉強させてもらっていました。

その反面「香り」に対しては、わたし自身半分外国の血が入っているのもあり身近な存在でしたね。海外の方は日本人に比べて香りやフレグランスに対してあまり抵抗が無いので。特に記憶に残っているのは、アメリカの祖父母宅がある森の香りと祖母がつけていたココナッツの香り。

祖父母の家は森の中にあったので、冬の朝には庭に野生の鹿の親子が遊びに来ることもありました。洗濯物は野原にロープを張って干して、という完全にアニメの世界(笑)
その祖父母宅のイメージが自分の中に強く残っていて、「木」と「ココナッツ」が香りのルーツと呼べるかもしれません。ハワイの親善大使を担当させてもらっていた事もあって、ココナッツとか南国を感じる香りに安心感を覚えるんですよね。

森の中の木の家に、ココナッツのボディクリームとミスト。
それがわたしにとってはじめての「香りを纏う」という経験でした。


―ル クヴォンの中でお気に入りの香りとその理由があれば教えてください。

普段フレグランスは、ウッディだったりスモーキーな香りが好きなのですが、パウダリーフローラルのシグネチャー ミモザが一番気に入りました!つけているだけで明るい気持ちになれるし、やわらかいものを身に纏っているという感覚がすごく心地がよくて、舞台の稽古中もずっと愛用していました。ふっと肩の力が抜けるようなリラックス感が今の自分にぴったりだったんです。

シグネチャー ミモザ


―ブランドアンバサダーとしてご活動いただく中で、ル クヴォンのブランドビジョンに共感した点があれば教えてください。

わたし自身が自然の中にいることがすごく好きなので、フレグランスすべてがヴィーガン認証を取得している点や、自然や環境に対する取り組みに共感しました。そういった取り組みが、先ほどの「ミモザ」のような香りのやわらかさに繋がっているのかなと感じました。

また、コレクションのテーマが旅や動物だったりする点も他にはなく特徴的で面白いですし、枠にとらわれず好きなものを選べる選択の自由さにも魅力を感じました。香り自体も主張が強すぎず、寄り添ってくれるようなやさしさが心地良いんですよね。

二つの資格によって築けた自分の中の軸


―【日本フェムテック協会認定資格2級】と【メディカルアロマインストラクター】二つの資格取得をめざそうと思われたきっかけや心境の変化などがあれば教えてください。


30代に入ってから自分と向き合ってじっくりと考える時間があったんです。
その時に、「何かインプットがしたい」、「何か勉強がしたい」と強く思いました。
はじめは、その「何か」がわからなくて、いろいろな仕事や資格について調べてみたものの、「これだ」というものになかなか出会えなくて行き詰まっていた時に知ったのが、【フェムテック】というワードでした。

フェムテックは、女性特有の健康課題を解決するための製品やサービスを指す言葉。
フェムテックを掘り下げて調べていたところ【メディカルアロマ】という資格を見つけて、「これだ!」って直感で。



もともと、誰かのためになりたいという気持ちが強くあって。
病院で働きたいと思い医療系の大学に進学し放射線技師をめざして勉強していたものの、芸能の仕事との両立が難しくて大学は諦めてしまった。だけど、自分がこの仕事をしているからこそ別のやり方が出来るんじゃないか、ということに気が付けたんです。
そこで、フェムテックとメディカルアロマの二つの資格を取ろう、と決心をしました。

フェムテックとメディカルアロマは全く別の資格ですが、自分の中ではすごく共通しているものがあって、この二つの資格を取得したことで、自分の中にしっかりと軸ができたという実感を持てました。
自分がめざしていたものって「こういうことだったんだ」って、全部が一本の線上ですっと繋がった気がしました。
それが自分の自信になったし、もっと勉強して知識を身につけないと、という気持ちにもなる。

「誰かのために」という想いで始めたことが、自然と「自分のために」もなっているんです。


ー二つの資格の勉強を同時に進めたのは大変でしたか?


もともと医療系の大学に通っていたのでベースとなるものはありましたが、メディカルアロマは必要な学びの種類が多く大変でした。
精油学とかハーブだけではなくて、解剖学や心理学まで幅広く。
フェムテックでは、女性の転換期におけるさまざまな症状だったり、その時になりやすい病気などについて勉強をしました。
もともと大学で身に付けていた知識もあったので、大変というより楽しいという気持ちの方が強かったですね。

ヘルスリテラシーの向上とおすすめのリフレッシュ法


―二つの資格の学びによってご自身が「救われた」と感じる点があれば教えてください。

日本ではアロマというとリラックスとかリフレッシュとかそういうイメージが強いと思いますが、メディカルアロマは、うつ病とかパニック障害とか、薬では(根本を)治せない病気のサポートをしてくれる、ということを学びました。
例えば、女性の生理痛や更年期の症状への対応もできるので、アロマやフェムテックについて学ぶ前は、「嫌なものに対峙する」感覚だったものが、知識を身につけたことで楽しみながら対応ができるように変わってわたし自身もとてもラクになりました。

痛みに効果のあるオイルを作って、鎮痛剤を飲まずに過ごしてみよう、とか。
いずれは、その知識を活かして誰かのためになりたいという想いもますます強くなりました。


―香りを使ったリフレッシュ法やおすすめの使い方があれば教えてください。

メディカルアロマの知識を活かして自分好みのミストを作って楽しんでいます。
寝る前用とかお掃除用とか集中力を高めるためのものなど。
お掃除用には、ティーツリーやペパーミントなど殺菌や消臭効果があるものがおすすめ。集中力を高める用には、ローズマリーやフランキンセンス、スウィートオレンジ、ゼラニウムなどがおすすめ。身体が求めているものを直感で選んでみるのも◎

ロールオンの容器に入れたものを用意しておくとどこでも使えて便利です。
特に鼻の下にダイレクトにつけるのが一番効果的(笑)



―女性の20~30代はさまざまな変化を経験する年代ですが、石田さんご自身が「30代になって良かったこと」があれば教えてください。


落ち着いたこと(笑)
ガムシャラだった20代を乗り越えてきたからこそ、冷静な判断ができるようになったし、一人で生きていける強さや心の余裕を持つことが出来て、今はすごく楽しいです。


―そんなガムシャラだった20代の自分に声をかけてあげるなら?

「怖がらないで!」

先が見えないことに不安を覚えたり、周りの期待に応えなきゃと焦ったりもしましたが、わがままに自分の好き放題やったとしても、思っているほど道を外れる事はないから、だから怖がらずにいろいろなことにチャレンジをした方が良いと思います。
あとは、海外に行って価値観を広げることも大事!


ー20代で行ってよかった国、今行きたい国は?

アメリカ、ニューヨーク。
いろいろな意味での「自由」を感じました。

30代、今行きたいのはアフリカ、特にマダガスカル!
リアルライオンキングが観たい(笑)
ダイビングが大好きなのでメキシコにも行きたいですね。
ダイナミックな自然に圧倒されたい!
ただし、アウトドアをするのは水中のみに限ります(笑)

みんなの「保健室」をめざして


ー最後に、今後二つの資格を活かしてチャレンジしてみたいことやビジョンがあれば教えてください。


みんなの「保健室」のような拠り所になりたい。
悩みや考えを自由にアウトプットできる場所を作りたいし、アロマの魅力をもっと広めていきたいですね。
フランスにあるハーブ薬局のように、薬に頼る前に気軽に相談に行ける駆け込み寺のようなものができたら良いな、と。

マンツーマンでお話しを伺って悩みに合わせた精油を調合してお渡ししたり、日本特有の和製油などを取り入れても楽しそうだなぁ、と妄想を膨らませています(笑)



石田ニコル(モデル・俳優)
2010年に「KOBEコレクションモデルオーディション2010」でグランプリを受賞。以降、様々なファッション雑誌で活躍。さらに、俳優としてドラマやミュージカルなどで幅広く活躍する。近年の主な出演作に、【ドラマ】『クラスメイトの女子、全員好きでした』(24)、【映画】『サラリーマン金太郎』【暁】編・【魁】編(25)、【舞台】『ファントム』『MEAN GIRLS』(23)『アメリカン・サイコ』(25)などがある。また、2025年に「日本フェムテック協会認定資格2級」「メディカルアロマインストラクター」の資格を取得し、活動の場を広げている。